カテゴリ:臓象論( 12 )

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肝の臓は重さ四斤四両背の第九椎に附く、その臓、右の脇右腎の前にあり、其治左にあり、其色青くして形木の葉のごとし、凡て七葉、左の脇に垂ること三葉、右の脇に垂ること四葉なり。
七つは少陽の数なり、少陽胆経は肝の腑、五行にては木に属するゆへなり、其系上、肺を絡ふ出入の口なし、将軍の官にして謀慮を出す臓なり。

是動病
腰痛で身体を反らすことができない。
睾丸が腫れて痛む。
顔色が青黒くすすける。

所生病
胸痛。
嘔吐。
消化不良の便。
遺尿。
尿閉。

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by dentouijutu | 2014-09-10 08:22 | 臓象論

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胆の腑は重さ三両三銖その象ち瓠(ひさご)のごとし、肝の臓葉の間に蔵れ居る、背の第十椎に附く、精汁を包むこと三合、その精汁味ひ苦し、苦きは火に属す、胆は肝の腑にして木に属す、木の味は酸(すく)して反て胆汁の苦きは何となれば、火は木より生ず、かるがゆへに胆中に火を孕んで其汁苦し、精汁とは水穀の精液也。
又水穀の穢濁たるものは受けず、故に中正の官にして物をさだめ、決断することを主る、又出入の口なし故に吐下を忌む。

是動病
口の中が苦い。
ため息をつく。
胸や脇が痛い。
顔にシミが多くなる。
足の胆経上が冷える・痛む・熱したりする。

所生病
頭痛。
缺盆や腋下が腫れる。
悪寒発熱。
胆経上の痛み。
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by dentouijutu | 2014-09-10 08:12 | 臓象論

三焦

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三焦は水穀の道路、気の終始する所也、
上焦は心下下膈に在り、胃の上口に出で呼吸を行らし、栄を導き水穀の精気一身に充ち、膚を蒸し毛を潤す、納て出さず其治月亶中にあり、

中焦は胃の中脘に在り臍の上四寸に当たる、水穀を腐熟し、津液を承化(うけくだ)して精微と為し、上肺脉に注ぎ化して血と為す、上さず下さず其治臍の旁にあり、

下焦は膀胱の上に当たる、其治臍の下一寸に有、別に腸を廻て膀胱に注いで滲入す、出して納(いれ)ず故に水穀常に胃に並居、糟粕を成して倶に大腸に下るなり、謂ゆる此三気水穀を焦げ乾かし清濁を分別す、故に三焦と名く。
決涜の官にして水道の出る所なり、脉訣に云く三焦は状なく空しく名ありと。
正伝に曰く、其体脂膜あり腔子の内にありて五臓六腑の外を包む羅(あみ)なり。

是動病
難聴。
喉が腫れる。

所生病
汗が出る。
外眼角・頬の痛み(三叉神経痛)。
第4指、麻痺。

ポイント
難聴。
経絡上の痛み。
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by dentouijutu | 2014-09-10 08:09 | 臓象論

心包

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心包絡は心を包む膜なり、心下横膜の上堅膜の下にあり、其形細き筋膜ありて糸のごとし、心肺と相連る。臣使の官にして喜楽を出す、夫れ心は神を蔵して蔵腑の主君なり、此を以て其臓を裸に見はさず、別に細き筋膜ありて真心の臓の外を包み絡ひ、心の衛となり、君火を相るゆへに相火という、又手の厥陰君火に代わって事を行ふ故に手の心主ともいふ。

是動病
手掌が熱す。
腋の下が腫れる。
胸苦しい。
動悸。
よく笑う(感情失禁)(強迫泣)(強迫笑い)→脳血管障害後遺症。*痴呆でない。

所生病
心臓病。
手掌が熱する。
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by dentouijutu | 2014-09-10 08:04 | 臓象論

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腎の臓は重さ一斤一両、背の第十四椎に附く、前後臍と平直なり、形石卵の如く色黒紫、両枚ありて胃下の両旁に当たる、腎は本、水臓なり、分けて言うときは左は陰水とす右は陽火とす、王叔和が脉経には右腎を命門として火に属すといへり、是を水中の竜火に象る、人の生を受くるとき先ず二腎を生ず、是に於て左腎の水が肝木を生じ、肝木が心火を生じ、右腎の火が脾土を生じ脾土が肺金を生ず、故に五臓の根元なり、作強の官にして技巧を出す、父母の腎精より子を生ずるゆへ骨髄を主る、故に一身の力を出す。

是動病
空腹なのに食べれない。
顔色が黒くなる。
咳をすると唾液に血が混じる。
声がしわがれる。
息が荒い(動悸)。

所生病
口中が熱する。
口渇。
喉が腫れる。
下腹部から喉にかけて突き上げる感じがする(心臓疾患)。
下痢。
腎経上の痛み。
手足の冷え、足が萎える(下肢麻痺)。
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by dentouijutu | 2014-09-10 07:59 | 臓象論

膀胱

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膀胱の腑は重さ九両二銖、縦の広さ九寸、溺を盛ること九升九合、下口の広さ二寸半、かたち袋のごとし、下口ありて上口なし、背の十九椎に当たって腎下の前大腸の側に居、小腸の下口はすなわち膀胱の上際なり、水液これより滲み入る。
州都の官にして津液を蔵む。
気化するときんば能く出る、夫れ上口なくして自ら滲み入るは皮膚に汗の穴があるがごとし、人の気化するときは通利すること、たとえば布を以て漉すに塵芥上に止まって清水は下へ滲るがごとし、下前陰につらなる、いばりのいづるところなり。

是動病
頭痛(目が抜けるように)・(項が抜けるように)。
背骨が痛い。
ふくらはぎが痛む。
鼻づまり。
鼻出血。
膀胱経上の痛み。

所生病
痔。
てんかん発作。

ポイント
頭痛。
痔。
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by dentouijutu | 2014-09-10 07:56 | 臓象論

小腸

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小腸の腑は重さ二斤十四両、長さ三丈二尺、広り二寸半、わたり八分余、左にめぐり畳積こと十六曲、穀を盛ること二斗四升、水六升三合余、小腸の上口は臍の上二寸にあり幽門と云い、則ち胃の下口也、水穀是より入る、小腸の下口は臍の上一寸、水分の穴すなわち大腸の上口なり、これを闌門とも云い、後は背に附き、前は臍の上に附き、是に至て清濁をわかちて水液は膀胱に入り、滓穢は大腸に入り、受盛の官にして化物を出し、大小便をわかつことをつかさどる。

是動病
喉が痛い。
顎の下面の腫れ。
頚が回らない。
肩が抜けるように痛い。

所生病
難聴。
黄疸。
頬が腫れる。
小腸経上の痛み。

ポイント
喉の痛み。
下顎の腫れ。
寝違い。
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by dentouijutu | 2014-09-10 07:53 | 臓象論

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心の臓は重さ十二両、背の第五椎に附く。そのかたち尖円にして、いまだ敷かざる蓮華のごとし、半は肺の八葉の間へいり、肺管の下膈膜の上に居て臓中に常に血を生じ、精汁を盛ること三合、神をやどし、中に七つの孔竅あって、天真気をみちびき上げ、舌に通じ四の系ありて四臓に通ず、君主の官にして神明を出し、衆理をそなえ、万事に応ず、諸臓みな心神の命旨を受くる。

是動病
喉がからからになる。
心臓が痛み喉が渇いて水を欲しがる。

所生病
目が黄色くなる。
心経上の痛み。
たなごころに熱をもつ。

ポイント
口が渇いて食物を欲する。
心経上の痛み(上腕内側後縁)。
手掌のほてりと痛み。
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by dentouijutu | 2014-09-10 07:49 | 臓象論

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脾の臓は重さ二斤三両、広さ三寸、長さ五寸、散膏半斤あり、血をつつむことを主り、五臓を温む、背の第十一椎に附く。その形馬蹄の如く、又壷盧のごとし、胃の上に重なり蔽う、常によく運動して胃中の水穀を消化することをなす、化する所の水穀胃より出て脾に走き、脾より又五臓六腑に配りて一身を養い、皮毛、肌肉、筋骨を充しみ、倉廩の官にして五味を出す、壷盧のごとく又刀鎌のごとし、又馬の蹄のごとし。

是動病
舌の付け根がこわばる。
胃が痛む。
腹が張る。
全身倦怠。

所生病
食欲不振。
心窩部痛。
下痢。
尿閉。
黄疸。
脾経上の腫れ痛み。


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by dentouijutu | 2014-09-10 07:45 | 臓象論

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胃の腑は重さ二斤十四両、紆曲屈伸、長さ二尺六寸、メグリ一尺五寸、径五寸、穀を盛ること二斗、水一斗五升、そのかたち大嚢のごとし、上口を賁門と云い、上脘に当たり咽に通じて、飲食これより入りて胃中に納まり、脾と合して五臓を養い、飲食を尅化して、下口より伝えて小腸に至り、小腸の下口にて津は膀胱に注ぎ粕は大腸に入り、大小便にわかつ、倉廩の官にして五味を出し水穀気血の海とす。

是動病
悪寒。
欠伸をする(主に心臓から)。
部屋に閉じ籠ろうとする。
腹が張る。
下肢が冷える。

所生病
悪寒。
鼻づまり。
鼻出血。
首が腫れる。
喉が腫れて痛む。
胃経上の痛み。

ポイント
瘧病(おこり)。
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by dentouijutu | 2014-09-10 07:41 | 臓象論

生活も心も豊かな鍼灸師を目指して。

by 臨床ファンタジスタ