カテゴリ:森ノ宮医療大学( 48 )

僕の自慢の教え子たち




みんなへ
は希望を持って目覚め
昼間は懸命に働き
は感謝と共に眠る
命ある限り
実践し続けて下さい。
臨床ファンタジスタ中野正得

b0125487_23294085.jpg



[PR]
by dentouijutu | 2017-03-29 01:58 | 森ノ宮医療大学

b0125487_20532677.jpg



彼も人なり、我も人なり。

僕に出来ることはみんなも必ず出来ます。

自分を信じて頑張って下さい。

経絡治療の実習を選択してくれてありがとう。

4年生になって成長したみんなに会えるのを楽しみにしています。

見かけたら声かけてや。

                                              中野正得

追伸

最後の大切な授業。

安産灸と奇経治療でハッピーマタニティーライフ。

b0125487_02442122.png


[PR]
by dentouijutu | 2017-02-01 20:52 | 森ノ宮医療大学

b0125487_20113650.jpg

毎週水曜日にみんなの名前を呼べないのが少し淋しくなります。

くれぐれも体調には気をつけて下さい。

半年間楽しかったです。

SPECIAL THUNKS

TO

応用鍼灸治療学実習Ⅱ(鍼灸A)のみんな。



なおこ先生。

by

臨床ファンタジスタ 中野正得


あっ!ハグするの忘れてた!!
またな(^_-)-☆

[PR]
by dentouijutu | 2017-02-01 20:09 | 森ノ宮医療大学

b0125487_20480311.jpg


応用鍼灸治療学実習Ⅴ(内科)(鍼灸B)の15回目は、経絡治療による診察診断~治療終了までを実習しました。

初めて、経絡治療を通しで実習しましたが、これが私を始め経絡治療家のベーシックな臨床スタイルです。
いかなる症状または病気であろうと、五臓(私たちの体の5つの大切な働き)の変動と捉えて証(病因病理と治療法)を立て、それに基づいて本治法を施して生命力(自然治癒力・免疫)いわゆる「治る力」を旺盛にします。
そして、標治法で症状の改善を行い、補助療法で追随し、病の早期回復に努めます。

15回の実習で自在に使いこなせるように成るには、正直無理がありますが、それでも経絡治療の型を実践できるようになったのはすごいことだと思います。
本当によく頑張ってくれました。
痛くない鍼と熱くないお灸による病気治しを習ったことがあるというのは、いつか役に立つ時が来るでしょう。
その時が来た時に、いつでもここに立ち返って振り返れるようにおさらいを記します。


1)経絡治療総論


b0125487_23135353.png


(1)経絡治療とは?

正経十二経と奇経八脉を含む経絡系統の気血の虚実を弁え補瀉調整し、生命力を高め疾病からの回復と予防をはかる日本伝統鍼灸術です。

(2)経絡治療の構成

本会が実践している経絡治療は、以下の術式からなります。
a.「本治法」
疾病の根本的原因である経絡の気血の虚実を補瀉調整して生命力(自然治癒力・免疫=治る力)を高める術式。
b.「標治法」
症状の現れている局所の【阻滞(そたい)】(コリ・痛み・シビレ・硬結)を【疎通(そつう)】(滞りを取って通じさせる)して症状の緩和をはかる術式。
c.「補助療法」
即効性のある特殊な治療法を施しさらなる症状の緩和をはかる術式。
これには「奇経治療」「子午治療」「ナソ・ムノ治療」「刺絡鍼法」等があります。

このように、本・標・補助、三位一体からなり、痛くない鍼と熱くないお灸による再現性のある治療で、患者を病苦から救うために研究開発されたのが、「(一社)東洋はり医学会関西方式による経絡治療」です。

2)経絡治療各論
本治法を施すために四診法を用いて証決定を行います。
本治法で生命力を高めた後に標治法や補助療法を施します。

b0125487_22085348.jpg

(1)四診法
4つの観点から五臓の状態を診察します。
a.望診・・・顔面の気色や舌を視ることによって五臓の状態を診察します。
b0125487_21224258.jpg
b0125487_21234445.gif
b.聞診・・・声を聞いたり臭いを嗅ぐことによって五臓の状態を診察します。
c.問診・・・具体的な症状を問うことによって五臓の状態を診察します。
d.切診・・・脉やお腹を直接触れることによって五臓の状態を診察します。
四診法を総合的に判断して、最終的に腹診と脉診で断を下し、証決定します。
脉とお腹は必ず一致します。
これを【脉証腹症一貫性】とします。
一貫性を持たせることで誤治を防ぎます。

(2)経絡腹診

b0125487_23324225.jpg

a.先ず大腹と小腹の艶を診ます。
b.次に五臓の配当部位の虚実を診ます。

(3)脉診

b0125487_23423533.jpg

a.脉状診
浮沈・遅数・虚実を確認します。
脉状診は治療の良否を計る信頼性の高いモノサシとして有効です。

b.比較脉診
五臓の配当部位の虚実を診ます。

(4)証決定

b0125487_00045701.jpg

a.肝虚証は脉証・腹症とも肝と腎が虚。
b.心虚証は脉証・腹症とも心と肝が虚。
c.脾虚証は脉証・腹症とも脾と心が虚。
d.肺虚証は脉証・腹症とも肺と脾が虚。
e.腎虚証は脉証・腹症とも腎と肺が虚。

(5)治療法則
「虚すればその母を補え」に従い、
a.肝虚証は曲泉と陰谷を補います。
b.心虚証は大陵と太衝を補います。
c.脾虚証は太白と大陵を補います。
d.肺虚証は太淵と太白を補います。
e.腎虚証は復溜と経渠を補います。

この基本選穴でほとんどがまかなえます。
もし思ったような効果が上がらない時は、病症にあわせて選穴を工夫して下さい。
b0125487_20504357.png

(6)適応側
a.症状に偏りがあれば、健康側の穴を補います。
b.症状に偏りがなければ、男は左側を、女は右側の穴を補います。

(7)本治法
生気を充実させます。


(8)標治法
局所の阻滞を疎通します。
a.気に対しては散鍼を施します。
b.水に対しては足の三焦経を使います。
b0125487_00324655.jpg
c.血に対しては撚鍼を施します。硬結の頭まで鍼を進めて留め数呼吸して鍼先が緩んだら抜鍼します。
緩みにくい硬結に対しては知熱灸を1~3壮施灸します。
また刺絡はダイレクトに瘀血を動かします。

(9)補助療法
a.子午治療
痛みのある経絡を特定したら、子午陰陽関係に当たる経絡の絡穴・郄穴・原穴の反応をよく診て圧痛に対して鍼、金銀粒貼付、施灸などを施します。

b0125487_14083298.jpg

語呂合わせは「胆心が肝小して肺膀胱大腎の胃心包が脾三した」

b.奇経治療
督脈、陽蹻脈、陽維脈、帯脈、任脈、陰蹻脈、陰維脈、衝脈の奇経八脈と、手陽明脈、足陽明脈、手少陰脈、足少陰脈の宮脇スーパー4を調整する治療法です。

b0125487_00421714.jpg

【奇経八脈】
督 脈:後谿-申脈
陽蹻脈:申脈-後谿
陽維脈:外関-臨泣
帯 脈:臨泣-外関
任 脈:列缺-照海
陰蹻脈:照海-列缺
陰維脈:内関-公孫
衝 脈:公孫-内関
【宮脇スーパー4】
手陽明脈:合谷-陥谷
足陽明脈:陥谷-合谷
手少陰脈:通里-太衝
足厥陰脈:太衝-通里
この12通りの奇経パターンを奇経腹診で決定します。
これが「宮脇奇経治療」です。

c.ナソ・ムノ治療
これは実習でやっていないので、興味のある学生はいつでも連絡してください。

d.刺絡鍼法
井穴刺絡・・・歯痛、打撲、捻挫など急性の腫れ痛みに大変有効です。
b0125487_22402468.jpg

皮膚刺絡
・・・頚椎症、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など器質的な変性には局所の刺絡が効果的です。
b0125487_22421922.jpg

3)終わりに
経絡治療総論と各論を記しました。
本治法は根本治療です。
標治法は対症療法です。
補助療法は対症療法ですが、経絡系統を使うのでより優れた対症療法です。
驚きの効果をあげても何ら不思議ではありません。
状況に応じて使い分けて下さい。
例えば、勤務鍼灸師であれば、色々な制約があるので中々証決定して本治法するのは難しいです。
今ある症状を緩和するために標治法や補助療法で対応してください。
開業鍼灸師であれば、本治法をして治る力を極限まで高めて、標治法や補助療法で症状の軽減をはかり、早期回復に努めて下さい。
ただし、勤務鍼灸師であっても、家族など、自分の周りの大切な人たちが体調を崩したり病気を患ったときには、遠慮なく本・標・補助を駆使して治してあげてください。
それが中野と山内の願いです。


[PR]
by dentouijutu | 2017-01-23 20:52 | 森ノ宮医療大学

b0125487_17544530.jpg

応用鍼灸治療学実習Ⅱ(鍼灸A)の15回目は、難病に対する経絡治療を実習しました。

b0125487_17571779.jpg

様々な難病のカテゴリーがありますが、本当に身近な問題として、東洋医学からみたがんの病因病理と治療法に絞ってお話しさせていただきましたが、大切なことですのであらためて解説させていただきます。

【東洋医学の病理観】
その前に、「通じなければ病む」先ずはこの大原則を知ってください。
私たちの体には絶えず【気・血・水】が巡っています。
は体を温め、血は養い、水は潤してくれています。
そうして健康を維持しています。
これら気・血・水が通じなくなるとコリや痛みやシビレが現れます。
このような状態を【阻滞(そたい)】とします。
流れを阻んで滞らすです。
鍼灸治療はこの阻滞を解消して再び通じさせることが得意です。
これを【疏通(そつう)】とします。
鍼灸臨床ではコリ・痛み・シビレを治療する機会が多いですが、これは阻滞を疏通していると言えます。

【気は血の帥、血は気の母】
私たちの体にとって大切な気・血・水ですが、その関連性を知ってください。
気が動けば水が動きます。水が動けば血が動きます。
また気は陽にして積極的で素早く、血は陰にして消極的で動きにくいとされています。
そんなわけで、気が滞ると水が滞り、水が滞ると血が滞ります。
そして阻滞します。
この阻滞ですが初期は単にコリや痛みやシビレですが、放置しておくとやがてがんを形成していきます。
長らくの停滞は緊張軋轢を強めます。
中心に向かって内圧が高まります。
手をギューッと握りしめると内圧が高まるのがよくわかります。
こういう状態が局所で起こります。
これらはぶつかり合って摩擦をし始めます。
ドンドン擦れると摩擦熱をもちやがて自然発火します。
本来熱は体を温める恵みですが、病的に生じた熱なのでこれを【邪熱】とします。
この邪熱が1ヶ所に集中するとがんを形成することになります。
がんの正体は邪熱です。
この邪熱の発生機序を分析すると以下の三つです。

【気滞から邪熱が発生します】
何らかの原因で気が滞ります。
これを【気滞】とします。
気は陽にして積極的な性質を持っているため滞ると陽気も停滞します。
初期は冷えますが陰が極まって陽に転じると緊張・軋轢→摩擦熱→自然発火(これを火化とします)し、邪熱を生じます。

【湿痰から邪熱が発生します】
気とともに巡っている水は元は飲食物からなります。
取り入れた食物や水分は胃に納められます(受納)。
そして消化されます(腐熟)。
そのうち、体にとって必要な物を栄養分として取り出します。
これを【清】とします。
内訳は【水穀の精微】【津液】です。
これら清は細胞・組織・器官、臓腑・経絡を養い潤し活動力を与えます。
一方、体にとって不必要な物は大小便として体外に排泄します。
これを【濁】とします。
このように清濁を分かち(泌別)、なおかつ精微や津液を漏れることなく巡らす働き(昇清・運化・統血)を【脾臓】とします。
脾臓が順調であれば栄養分や水分はよく巡ります。
水分は動いている間は津液として体を潤しますが、脾臓の働きが失調すると巡りが悪くなり滞って水はけが悪くなります。
巡りを失った病的な水分を【湿邪】とします。
これが皮下で発生すると浮腫みます。
また消化管で発生すると【痰】を形成します。
先程の湿邪とあわせて【湿痰】とします。
痰はネバネバしているように、粘ると巡りが悪くなります。
気滞です。
湿痰は気滞を生じ→緊張・軋轢→摩擦熱→火化→邪熱へと発展していきます。

【瘀血から邪熱が発生します】
気滞は気の滞り、湿痰は水の滞りです。
気が動けば水が動き、水が動けば血が動き、気が滞ると水が滞り、水が滞ると血が滞るという大原則を思い出して下さい。
これに習えば、最後に血が滞ります。
気滞や湿痰は【瘀血】を発生させます。
血は津液と営気からなります。
津液よりに考えると陰性であり、営気よりに考えると陽性な側面があります。
そんなわけで、瘀血が発生すると初期は冷えますが、やがて熱を持ちます。
これを【血熱】とします。
【血脈】に影響すると出血しやすくなります。
がんの末期になると出血しやすくなりますが、これで説明がつきます。
この熱は病的な熱なのでやはり邪熱を発生することになります。
また、気滞や湿痰以外にも、【外傷】(打撲・捻挫・硬膜外血腫など)で内出血してそれが固まってしまうと瘀血は発生します。

【火は風を生む】
というわけで邪熱は、
・気滞。
・湿痰。
・瘀血。
といった病理産物から発生します。

邪熱は人体で起こっている火事だと考えて下さい。
ここからはイメージを膨らませて。
火事の上空では気流が舞っています。
風です。
本来風は、そよ風などという言葉があるように人体にとっては良い影響をもたらすものです。
事実風が吹かないと自然界のあらゆるものが育まれません。
これが正風です。
ですが、邪熱という病理産物からから生じた風は、病的な風ですからこれを【風邪】とします。
風には【遊走性】があります。
これが良い影響を与える場合は、植物の種を各地に運んでくれたりします。
良くない影響を与える場合は砂埃が舞うなどです。
人体にとって風邪と良くない影響を与えると、邪熱によって生じたがん細胞が、遊走性によってあちこちで増殖します。
がんの転移です。

【がんの病因病理】
気滞・湿痰・瘀血から邪熱が発生します。
熱は陽ですから、陽には上昇拡散する性質があります。
これによって人体のあらゆる細胞・組織・器官に襲いかかります。
邪熱が乳房に集中攻撃したのが乳がんです。
邪熱が肺に集中攻撃したのが肺がんです。
邪熱が胃に集中攻撃したのが胃がんです。
邪熱が肝臓に集中攻撃したのが肝臓がんです。
邪熱が子宮に集中攻撃したのが子宮がんです。
その他全てのがんはこれに順じます。
そして火は風を生むの法則に従い、邪熱は風邪を生じ、風邪の遊走性によってがんが転移していきます。

それではこの恐ろしい邪熱&風邪コンビを生みだす、気滞・湿痰・瘀血はいかにして生じるのでしょうか?

【気滞の原因】
気分がいい、気持ちがいい、やる気が出る、元気などの言葉に代表されるように、こういう心持の状態であれば快適に日々を過ごすことができているはずです。
これは、気が順調に巡っているからです。
それでは、こういう心持が害されるとどうなるでしょうか?
モチベーションが下がります。
これをストレスとします。
ストレスは心にわだかまりを生じます。
わだかまりを抱えるとストレスが増幅され気が滞ります。
気滞の原因はストレスです。

【湿痰の原因】
脾臓の働きが失調すると、湿痰が生じます。
脾臓の働きの中心となるのが消化・吸収・排泄です。
これに負担をかけるのは暴飲暴食です。
また、適度な運動は消化を助けます。
これは脾胃が主っている四肢を動かすので、その結果、脾胃の働きがよくなるからです。
ですので、運動不足は脾胃の働きを低下させます。
湿痰の原因は暴飲暴食と運動不足です。

【瘀血の原因】
気滞や湿痰から瘀血を生じます。
外傷から瘀血を生じます。

【がんの根本治療】
このようにして発生した邪熱は五臓の働きを弱らせます。
四診法を総合的に判断して証を立て、虚実を弁えて補瀉調整し、五臓を活性化して生命力(自然治癒力・免疫)を高め、病気に負けない体にします。
これを【本治法】とします。
本治法で治る力を極限に高めた上で、がんに対する【標治法】【補助療法】を施します。

【がんの標治法・補助療法】
・乳がん・・・陥谷-合谷+照海-列缺。
・肺がん・・・陥谷-合谷+照海-列缺。
・肝臓がん・・・太衝-通里+照海-列缺+左腕骨。
・すい臓がん・・・内関-公孫+照海-列缺。
・子宮頸がん・体がん・・・照海-列缺+太衝-通or照海-列缺+公孫-内関。
・卵巣がん・・・照海-列缺+太衝-通里or照海-列缺+陥谷-合谷。
・胆のうがん・・・太衝-通里+照海-列缺+左腕骨。
・大腸がん・・・陥谷-合谷+照海-列缺+出血があればカネコ点。
・前立腺がん・・・太衝-通里+照海-列缺or照海-列缺+陥谷-合谷。
・脳腫瘍・・・後谿-申脈+照海-列缺。
・虫垂がん・・・陥谷-合谷+照海-列缺。
・胃がん・・・内関-公孫+列缺-照海。
これらは、私が治療したことがあるがんの標治法・補助療法です。
新たな症例がある度報告します。

【気・血・水を動かす標治法】
・鍼は気をよく動かします。
・お灸は血をよく動かします。

【気を動かす】
気を動かすには散鍼が適します。
気を巡らすように、面に対して次から次へと一定のリズムとテンポで散鍼するとよく気が動きます。

【水を動かす】
下肢の膀胱経と胆経の間を足の三焦経が巡っています。
三焦経は【決瀆の官】です。
【瀆(とく)】は溝という意味です。
溝をきれいにすると本流の河川や海の流れが良くなります。
三焦経の下合穴である委陽~崑崙までの硬結を緩めていってください。
水はけが良くなります。

【血を動かす】
局所の硬結を緩めます。
硬結いわゆるコリは局所の瘀血です。
硬結に対して鍼をスーッと進め、止まったところで留めます。
数呼吸もすると硬結の頭に当たっている鍼先が緩んできます。
これ得たらポンッと抜鍼します。
後頚部、肩甲骨内縁、腰仙部はよくコリやすいところです。
この部の硬結を緩めていくだけでも瘀血が解消されます。
頑固な硬結に対しては、知熱灸や刺絡が有効です。

【終わりに】
みんなの周りの大切な人たちが、がんを発病した場合には、必ず医療機関での治療と併用して鍼灸治療をしてあげてください。
がん性疼痛や抗がん剤による副作用を緩和することができます。
また、抗がん剤をすると、白血球が下がります。
40という数値を下回ると抗がん剤ができなくなります。
鍼灸治療を併用すると、白血球が上がり、抗がん剤を中止せざる得ない状況を回避することができ、治療に望みをつなぐことができます。
がん治療に対して鍼灸治療は大変貢献することができます。

そして東洋医学の本文は【未病治(未だ病まざるを治す)】です。
ストレスが気滞を生じます。
暴飲暴食や運動不足が湿痰を生じます。
気滞・湿痰や外傷が瘀血を生じます。
これらが引き金となって邪熱と風邪を生じ、がんの発病に至ります。
ストレスを溜めないように心がけて下さい。
暴飲暴食を控え、適度な運動を心がけて下さい。
ゆったりと心に余裕をもって行動し事故やケガをしないように注意して下さい。
自分を守るために。


[PR]
by dentouijutu | 2017-01-18 17:52 | 森ノ宮医療大学

b0125487_22085348.jpg

応用鍼灸治療学Ⅴ(内科)(鍼灸B)の14回目は、前回に引き続き、診察診断から治療(本治法)までを実習しました。

今回で、3年生のみんなは脉診と腹診で証決定ができ、証に基づいて選経・選穴ができ、適応側を決めることができ、補法の鍼を打って生気を補い患者の生命力を高めることができるようになりました。
これを経絡治療の【本治法】とします。
病気の原因である五臓の変動を調整する術式です。
この本治法は慢性疾患や難病治療には欠かせません。

就職先では中々使わせてもらえないと思いますが、いざ開業したときや、ご家族の不調を治療する際には積極的に本治法を使ってください。
本治法をするには証を立てなければなりませんが、四診法、特に脉診と腹診を中心に診察診断します。
ただし、脉診は難易度が高く、諸学者を悩ませす。
それに比べると、腹診はお腹という物理的な対象を広く面で診るので分かりやすいと思います。
ですので、腹診を先に診てください。
お腹が脾虚であれば脉も脾虚というように、必ず脉とお腹は一致します。
これを【脉証腹証一貫性】とします。
もしお腹と脉が一致せずに迷った場合は、腹証を優先して下さい。
お腹の方がきちんと診れている可能性が高いからです。
経験を積んでいけば、段々と一致するようになってきます。
それを楽しみに学んでいってください。

【不眠症について】
b0125487_01212498.jpg

実習の冒頭、不眠症についてお話しさせていただきました。
大切なことですので、あらためて解説します。

【就寝と起床のメカニズム】
先ず、どのようにして寝れるのか?いかにして起きれるのか?を知って下さい。
夜になって陽気が尽きて陰気が旺盛になると眠たくなります。
朝になって陰気が尽きて陽気が旺盛になると目覚めます。

【陰陽の盛衰】
陰陽について知って下さい。
【陰】とは・・・冷やす、潤す、引き締める、静寂、消極的、クールダウンです。
【陽】とは・・・温める、乾かす、発散する、喧騒、積極的、ヒートアップです。
1年を通しては、春に陽気が芽生え、夏に最盛期を迎え↑↑、秋には陰気が多くなり、冬に極まります↓↓
1日では、朝に陽気が発生し、正午に極まり↑↑、夕方に陰り、夜になると陰気で満ちます↓↓
b0125487_21232605.png

【活動と休息のメカニズム】
この陰陽を人体に当てはめて考えてみましょう。
朝になると目覚めますが、これは陽気が体表に出てくるからです。
春になると、それまで地中に眠っていた植物が地上に芽を出し、動物たちが冬眠から目覚めて活動を始めるように、朝日が昇り始めると私たちの体も活動を開始しようとします。
これは、陽には発散する・ヒートアップの働きがあり、その陽気が体表に出てくるからです。
この陽気はお昼にかけてドンドンとヒートアップし、正午には最も旺盛になります。
だからバリバリと仕事ができ活動ができるのです。
そして正午を頂点として陽気が徐々に体内に潜んでいきます。
夕方になると日が陰っていくように、体を休息する準備に入っていきます。
これは陰気が旺盛になってくるからです。
陰には静寂・クールダウンの働きがあり、その陰気が体表に出てくるからです。
夜になると陰気が満ちて来て、やがて眠りにつきます。
就寝です。
陰の消極的な働きによって活動を休止するのです。
そして夜が明け、朝になると自然界では朝日が昇り、人体では陽気が体表に出て来て目覚めます。
起床です。

【不眠症とは?】
午前中は陽気が活発になり午後には陰気が取って代わります。
だから目覚め眠りにつけるのです。
では、夜になってもクールダウンの気である陰気が満ち足りてこないとどうなるでしょうか?
ヒートアップの気である陽気が尽きずにいつまでたっても体が休息に入ろうとしません。
興奮状態が続きますから目がさえて眠たくなりません。
これが不眠症です。

【不眠症の病因病理】
不眠症とは、陽気が病的に旺盛で体が休まらないからですが、陽気が病的に旺盛になるには理由があります。
それは陰気が不足しているからです。
陰には、冷やす、潤す、引き締める、静寂、消極的、クールダウン
の働きがあります。
陰気が不足すると、冷やせないので熱を持ち潤せないので乾き引き締められないので浮かび上がり静寂になれないので喧騒し消極的になれないので活動的になりクールダウンできないのでヒートアップしたままの、いわゆる興奮状態が続きます。
陰気には目を閉じる働きがあります。
陽気には目を開ける働きがあります。
興奮して目がさえているので眠れません。
これが不眠症です。
陰虚と陽実が起こっているのが原因です。

逆に、陽気が不足していると朝中々起きることができません。
活動・ヒートアップの気である陽気が不足しているからです。
起立性障害などはこのような病因病理で発症します。

整理します。
不眠症とは陰虚(クールダウンできない)陽実(ヒートアップしたまま)です。
起立性障害とは陽虚(ヒートアップできない)陰実(クールダウンしたまま)です。

【治療】
b0125487_01195558.jpg
原則として、陰陽の気の交代がスムーズに行われるように治療します。
「不眠症」は陰気が不足している五臓を突き止め(証決定)、証に基づいて陰気を補い、過剰な陽気を慎めます。
「起立性障害」は陽気が不足している五臓を突き止め(証決定)、証に基づいて陽気を補い、過剰な陰気を慎めます。
これらは本治法の領域です。
脉証腹証一貫性による証決定と補法の基本刺鍼による本治法を携えた君たちが研鑽をつめば、いずれこれらの病気は解決できるはずです。
その時を楽しみに学んでいってください。

この陰陽という哲学は鍼灸師の特権です。
あらゆる問題は、このモノサシで解き明かせます。
だからこそ、現代医学の不可能を可能にすることができるのです。
こんなに素晴らしい職業は他にはありません。

そんなわけで「NO鍼灸、NO LIFE」です(^_-)-☆




[PR]
by dentouijutu | 2017-01-16 01:12 | 森ノ宮医療大学

b0125487_03194000.png

応用鍼灸治療学実習Ⅱ(鍼灸A)の14回目は、「認知症・介護予防専門鍼灸師養成講座」を実習しました。

超高齢化社会において、私たち鍼灸師は、
・認知症を予防することができます。
・転倒を防ぐことができます。
順を追ってみていきましょう。

1)鍼灸師は認知症を予防することができます。
【現代医学からみた認知症】
認知症の分類ですが、
・アルツハイマー型認知症
・脳血管型認知症
・レビー小体型認知症
・前頭側頭型認知症
とあります。
これを見る限りでは、脳の働きの低下が関係しているようです。
ただし、認知症の原因は未だ解明されていないのが現状です。

【東洋医学からみた認知症】
実は東洋医学の世界では、すでに原因が解き明かされています。
それは、「清空」の異常です。

【清空とは?】
【清】とは混じり気のない澄み切った状態を指します。
【空】は天空であり最上を指します。
人体において一番高いところにあるのは頭です。
そして頭の中に脳があります。
雲ひとつない澄み切った空のように、頭脳がスッキリとしている状態を清空といい、こういう状態であれば思考・判断・記憶などの思惟活動が順調に行われます。
認知症を患う方はこの清空が順調ではありません。

b0125487_01584831.png
【清空の異常】
清空の清は、元は飲食物からなります。
胃に取り入れられた飲食物を消化します。
その中から必要な物を吸収し、細胞・組織・器官・臓腑経絡を養い活動力を与えます。
この体にとって必要な物を【清】とします。
一方、消化された後、必要でないものは大小便として体外に排泄されます。
これを【濁】とします。
このように清濁を分別する働きを脾臓とします。

清は混じり気のない澄み切ったものですから、軽く上に浮きます。
これを【清陽】とします。
濁は重く下に沈みます。
これを【濁陰】とします。
清陽は上に昇り頭脳を養い活動力を与えます。
濁陰は下に降って大小便となって体外に排泄されます。

清陽が何らかの原因によって頭脳に昇れないと、清空を形成することができません→清陽不足
濁陰が何らかの原因によって清陽に混じって頭脳に昇ると、雲ひとつない澄み切った空でいれなくなり、清空が汚れます→濁陰犯清空

結果、清空が清空でなくなり、思考・判断・記憶などの思惟活動が順調でなくなります。

脳の変性をきたします。

認知症を発症します。

b0125487_14135476.jpg
【治療】
後谿-申脈+照海-列缺
を使います。
b0125487_14475609.png

2)鍼灸師は転倒を防ぐことができます

膝の痛みや腰の痛みがあると、足が挙がらずつまづき、転倒するリスクが高くなります。
また足腰に不安があると、出かけるのもおっくうになり、余計に足腰を弱らせてしまい、家の中でも段差につまづき転倒しやすくなります。

b0125487_14262548.jpg
このような患者さんに鍼灸治療を施すと、関節の痛みを和らげることができます。
痛みが和らぐと動きやすくなりつまづきにくくなります。
また、活動する機会も増えるので、足腰の筋力低下を防ぎます。
その結果、転倒→大腿骨折→寝たきり→認知症という負のサイクルを防ぐことにもつながってくるのです。

【治療】
腰から足先まで、膝蓋骨を境に外側が引きつり痛む場合は、環跳穴を使います。
腰から足先まで、膝蓋骨を境に内側が引きつり痛む場合は、上前腸骨棘の下内方にある五枢穴維道穴を使います。
このような治療を施すと、腰下肢の痛みが和らぎ、スムーズに足が運び、転倒しにくくなります。

3)最後に
今回の実習では、後谿-申脈・照海-列缺にお灸をして瞬時に記憶力がUPすることを、そして環跳と五枢・維道に鍼をすると腰下肢の引きつりや痛みが和らぐことを、みんなと一緒に検証確認しました。
この治療を使って、将来みんなを頼って来てくれた患者さんを救ってあげて下さい。
先ずは、おじいちゃんおばあちゃんが生涯現役で趣味や仕事ができるように、お父さんお母さんには予防を目的に治療をしてあげて下さい。




[PR]
by dentouijutu | 2017-01-14 14:48 | 森ノ宮医療大学

b0125487_09320789.jpg


応用鍼灸治療学実習Ⅴ(内科)(鍼灸B)の13回目は、診察診断~本治法までを実習しました。

経絡治療では、いかなる症状、いかなる病気であろうとも、その原因を五臓(私たちの体の5つの大切な働き)の異常とします。
五臓の異常を診察診断して5つの体質(肝虚証・心虚証・脾虚証・肺虚証・腎虚証)を見極めます。
これを【証(ショウ・アカシ)】とします。
証に基づいて治療します。
これを【本治法】とします。
本治法で病の原因である五臓の異常を正します。
生命力が旺盛になり病気に負けない力、病気を治そうとする力が宿ります。
難病になればなるほどこの本治法が必要になります。
これが僕の実習での到達目標です。

本治法で生命力を高め、【標治法】【補助療法】でさらなる症状の改善を図ります。
標治法・補助療法については、前半の山内先生の実習で、7回に亘ってみっちりやってもらったと思います。
一経変動のみの病症には子午治療を、二経以上の変動の病症には奇経治療です。

卒後から数年は、勤務鍼灸師です。
医療機関では時間の制限があります。
基本的には局所治療です。
機会をうかがって標治法・補助療法で違いをだしてください。

やがて開業したときには、本治法を取り入れて日々の不調~難病治療まで幅広くに取り組んで下さい。

みんな、証を立て、補法の鍼が打てるところまできました。
年をまたぎますが、次回で全員が本治法の使い手になります。
前回の記事の動画を見ながら補法の基本刺鍼を練習しておいてください。
冬休み中にご家族を治療するのもありです(^^♪



[PR]
by dentouijutu | 2016-12-23 10:20 | 森ノ宮医療大学

b0125487_08474846.png
応用鍼灸治療学実習Ⅱ(鍼灸A)の13回目は、【安産灸】を実習しました。

【安産灸のメリット】
☆流産・早産、つわり、妊娠中毒症、逆子、難産の予防と治療ができます。
☆それ以外にも妊娠中の諸症状や体調不良に対しても効果があり、頭痛などで痛み止めが飲めない妊婦さんにとっては心強い味方です。
☆生まれてくる赤ちゃんの肌がツルツルになります。
☆母子ともに健やかになります。

ということで、みんなが妊娠したとき、みんなの奥さんが妊娠したときは、是非安産灸をして心身を健やかにしてあげて下さい。

そして、妊娠中こそ大事にしてあげてください、してもらってください。
古医書に、「妊婦さんがストレスや強いショックを受けると、生まれてくる子供は癲癇(てんかん)を患う」と書かれていますが、癲癇だけでなくアレルギーやアトピー体質の場合もあります。
ストレスを受けイーッと我慢すると、季肋部が緊張して張ります。
季肋部の裏には膈兪があります。
膈兪は八会穴の【血会】です。
その所以は、膈兪の上には心兪が、膈兪の下には肝兪があります。
肝臓は蔵血して気血を全身に巡らせます。
心臓はその血を運ぶ脈を主っています。
二臓とも血の貯蔵と運搬に関わっています。
その間に位置するために膈兪は血会とされています。

b0125487_23590823.jpg
ですので、季肋部が張って膈兪がつまると、血の道に影響がで、瘀血という病理産物を生じます。
お母さんの体に瘀血ができると、胎盤を通じて胎児に影響します。
これを胎毒とします。
良くない影響を及ぼさないはずがありません。

男子は奥さんを大事にしてあげて下さい。
女子は自分を大事にしてもらってください。
子はかすがいと言いますが、妻は家宝です。


鍼灸師は、治療はもちろんですが患者さんの話も聞きます。
一人で何役もしています。
それ自体が癒しになります。
やはり、こんなに素敵な仕事は他にはありません。
妊娠中に鍼灸治療を受けることは、体の辛いところが楽になるだけでなく、ストレスの軽減にもなります。
将来、妊婦さんの治療をうけおった際には、笑顔で優しく接し、気持ちの良い治療を心がけて下さい。
みんなならきっと素敵な鍼灸師に成れます。
今の素直な気持ちをいつまでも持ち続けて下さい。


[PR]
by dentouijutu | 2016-12-22 08:46 | 森ノ宮医療大学



応用鍼灸治療学Ⅴ(内科)(鍼灸B)の12回目は、補法の基本刺鍼を実習しました。

【補法の基本刺鍼】
①経に従い取穴。
※手掌全体を皮膚の上に置き1mgも浮かさず1mgも圧さず圧0の重さで五指全部で軽く切経。
②押し手を構える。
※虚した所を探し、ここだと思った所で母指と示指で押し手を作って皮膚の上に置く。
③鍼をツボに当てる。
※鍼柄と鍼体の継ぎ目ほどを落とさない程度にごく軽く持って、その鍼を押し手を構えた皮膚の上の方から引いてきて、押し手の母指と示指の間に入れ、ツボにピタッと当てる。鍼を45度の角度に起こして倒れないように保持して立てる。
④刺入。
※無理に刺そうとせずに、鍼がたわまないようにソーッと押していく。
⑤鍼が進まなくなったら押すのを止める。
※鍼が進まなくなった時を気が至ったと判断する。
⑥左右圧をかける。
※押し手の母指と示指でソーッと左右圧をかける。衝突的にならないように。
⑦抜鍼。
※せっかく補った気が漏れないように、目にも止まらぬ速さで刺し手で鍼を抜くと同時に押し手の母指または示指で抜いた後をふさぐ。

動画とくだりを見て、練習してください。
これでみんなは、①病の原因である五臓の虚を脉診と腹診で診察診断し、②証決定し、③難経六十九難の治療法則に従い選経・選穴し、④適応側を決め、⑤補法の鍼で五臓の虚を調える事が出来ます。
来週は診察診断から治療までを実習しましょう。



[PR]
by dentouijutu | 2016-12-15 23:07 | 森ノ宮医療大学

生活も心も豊かな鍼灸師を目指して。

by 臨床ファンタジスタ