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舌診の大事

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何気に息子の舌を見ると、左の舌辺が広範囲にかけて剥離している。
これは何か心にわだかまりを抱えているなと思い、お風呂に誘って話を聴いてみた。
出るわ出るわ、そうかそうか、小学生もいろいろあるんやなー。

特に治療はしていませんが、
翌日の舌↓

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剥離がマシになっている。
話を聴く前の舌(左)との比較↓

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聴くことに徹したのと、全て肯定してあげたのがよかったのか、
それだけで、随分わだかまりが解けたらしい。
話の途中から声に艶が出て、目が活き活きとしだしたので、解けていっているのが感じ取れた。
話を聴いてほしいのは大人も子供も同じなんだなー。

以前に、『聴き手が気をつけなければならないこと』というのを教えてもらったことがある。
ただ黙って聴いてあげること。
話に同調し全て肯定してあげること。
何の横やりも入れずに、否定もせずに。
例えば、子供が「俺アホねん!」て言うと、大概の親は「お前はアホやない!やればできるよ!!」とこれをやってしまうらしい。
「お前アホなんや」とは言えない。
そうなんやと同調し肯定してあげることが大事で、
自分の思いを分かってくれた、考えを認めてくれた人にはもっと自分のことを話したくなる。
それも自分のセールスポイントをアピールしたくなる。
「そうか、お前はアホなんやぁ」と返すと、「でも俺、足はメッチャ速いねん」とか「工作創るの得意やねん」と自己肯定を始め出す。
そして自分で問題点に気づいて、解決策を練り、最後には打開しようと前を向く。
逆に、否定されると話したくなくなる。
『正論は時に人を傷つける』
これもつまるところは陰陽。

ネガティブな発言(陰)に対してポジティブな励まし(陽)で応えても変化はおこらない。
打ち消しは±0になる。
陰(−)には陰(−)で対応すればいい。
ネガティブで来たならばネガティブで受け止めて認めてあげればいい、そうすると陰が極まって陽(+)に転じる。
自分をアホだと言った子が、自分で自分のいいところをドンドン引き出してくるというわけだ。

一応この舌証を弁証すれば、肝鬱気滞?血火化。
何かストレスがあって、肝気が鬱滞し、緊張軋轢から火化し、陽亢したために、舌が剥離したのだろう。
僕がしたことは、息子の話を延々と聴いたのと肯定してあげただけ。
結果、鍼することなく、息子は自分で肝鬱を解いた。

さらに数日後の舌↓

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剥離はほぼ回復。
うんうん、頑張ってるんやなー(^^♪

【舌診のすすめ】
毎日、自分はもちろん家族の舌を観察してみてください。
体調の変化はもちろん精神状態も教えてくれます。
間違っても、臓腑の状態をうかがおうとすると大事なことを見逃してしまいます。
先ずは、舌が活き活きとしているかどうか、嫌な感じがしないかどうか。
これだけ着目して下さい。
舌診を含め、望診の序列は、
?神
?色
?形
?態
で、ピラミッドの頂点は神、すなわち生命力の有無です。

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by dentouijutu | 2016-12-17 14:21 | 鍼灸師・鍼灸学生のためのお部屋

生活も心も豊かな鍼灸師を目指して。