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3年生とはりのお勉強2016~④

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応用鍼灸治療学実習Ⅴ(内科)(鍼灸B)の11回目は【証決定】【治療法則】を実習しました。
みんないい手つきをしていました。
それなりに見立てていたし、中にはピタッと当たってる学生もいました。おさらいを記します。


【証決定】
発病の原因である五臓の異常を診察診断します。
四診法(①望診②聞診③問診④切診{脉診・腹診})から得た情報を総合的に判断して証決定します。

①肝虚証は、脉・腹共に肝と腎が虚、肺と脾が実、心が平。
②心虚証は、脉・腹共に心と肝が虚、腎と肺が実、脾が平。
③脾虚証は、脉・腹共に脾と心が虚、肝と腎が実、肺が平。
④肺虚証は、脉・腹共に肺と脾が虚、心と肝が実、腎が平。
⑤腎虚証は、脉・腹共に腎と肺が虚、脾と心が実、肝が平。
※脉とお腹は必ず一致します(脉証腹証一貫性)。


【治療法則】

①肝虚証は、曲泉と陰谷を補います。
②心虚証は、大陵と太衝を補います。
③脾虚証は、太白と大陵を補います。
④肺虚証は、太淵と太白を補います。
⑤腎虚証は、復溜と経渠を補います。


【適応側】

両方のツボは使いません。左右どちらか片方だけを使います。
①症状に偏りがあれば、症状のない健康側を適応側とします。
②症状に偏りがなければ、男は左側、女は右側を適応側とします。


【本治法】

このような五臓の異常を調える治療法を本治法とします。
生命力が旺盛になり、自然治癒力が活性化されます。
これに、山内先生の実習で習った【標治法】【補助療法】を併用して、さらなる症状の改善をはかり、早期回復に努めます。
これが、(一社)東洋はり医学会関西方式の経絡治療です。
来週は補法の鍼の実習をしましょう。

#鍼灸 #経絡治療 #


by dentouijutu | 2016-12-07 21:42 | 森ノ宮医療大学

生活も心も豊かな鍼灸師を目指して。

by 臨床ファンタジスタ