2013年 04月 15日
太陰経の気滞
太陰経も気滞が起こりやすい。
手では肺経、足では脾経である。
肺経で気滞が起こった場合は、右の寸口脉が渋るまたは強くなる。
咳・わけもなく泣けてくる・肺経上の痛みが起こる。
外邪であれば、肺経を瀉法するが、内傷であればまずは魚際を補い、取れなければ瀉法する。
脾経で気滞が起こった場合は、右関上の脉が渋って存在感がある。
これが咽喉部に鬱すると、梅核気が起こる。
湿や痰であれば瀉法すればよいが、脾経の気滞であればまずは隠白を補う。
湯液では半夏厚朴湯の証である。
多くは肝虚や腎虚の影響から起こるが、肺経の気滞で、わけもなく泣けてくるという病症があれば、喜剋憂の治療法則を用いて効あり。
by dentouijutu
| 2013-04-15 10:40
| 中宮院の病気治し