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太陰経の気滞

肝鬱気滞は説明した。

太陰経も気滞が起こりやすい。

手では肺経、足では脾経である。

肺経で気滞が起こった場合は、右の寸口脉が渋るまたは強くなる。

咳・わけもなく泣けてくる・肺経上の痛みが起こる。

外邪であれば、肺経を瀉法するが、内傷であればまずは魚際を補い、取れなければ瀉法する。

脾経で気滞が起こった場合は、右関上の脉が渋って存在感がある。

これが咽喉部に鬱すると、梅核気が起こる。

湿や痰であれば瀉法すればよいが、脾経の気滞であればまずは隠白を補う。

湯液では半夏厚朴湯の証である。

多くは肝虚や腎虚の影響から起こるが、肺経の気滞で、わけもなく泣けてくるという病症があれば、喜剋憂の治療法則を用いて効あり。
by dentouijutu | 2013-04-15 10:40 | 中宮院の病気治し

生活も心も豊かな鍼灸師を目指して。

by 臨床ファンタジスタ