2013年 03月 26日
腎虚気滞瘀血
左ひざ内側(肝経)の痛み。
胸から頭がボーっとするような何とも言えないしんどさ。
本人は鬱かなと言っている。
寝汗がひどい。
既往歴は慢性肝炎。
脉診、浮・滑、按じて空虚。腎が虚して肝が実っしている。
舌診
左舌辺から中央にかけてやや剥離が見られる。
左膝痛と一致する。
基本的に両辺が無苔。
これは肝が慢性的な熱でやられている。
脉、滑と厚膩苔から痰もある。
舌尖の赤みが強い。
これが頭にきている。
腎陰の著しい不足から、虚熱が心を衝いているのだろう。
寝汗は腎陰と心陰の不足から心陽が亢進している。
肝に鬱熱がこもり、発散を悪くして膝内側に痛みが出たと思われる。
陰谷を補って、曲泉に瀉法。
治療後の舌。
剥離が回復している。全体に津液が増えている。
必ず癒えるだろう。
by dentouijutu
| 2013-03-26 20:11
| 中宮院の病気治し