モアレ画像と舌診による効果判定4

【患 者】 60代女性
【病 症】 ムチウチで右半身が痛む・嘔吐・胃のむかつき・左乳がんオペ後の左上肢のむくみ・右股関節痛・子宮筋腫
【脉 診】 沈・数・滑・実

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治療前、霊台・督兪が変動している。ズボンで見えにくいが、骨盤が右上に傾いている。
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治療後(本治法)、骨盤の傾きが改善、逆に、上焦で左上への傾きが出現。新病のムチウチが標で、久病の左乳がんが本ということか?
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絳舌で、赤みが強く、暗い。邪熱が営血にある。舌尖が著しく赤い。舌辺では左は赤く、右は少し淡い。が苔は右側に濃い。左右で邪の性質が違う。右は瘀血と湿痰を(古書にいう、打墜)、左は肝気の突き上げ(これが横逆して嘔吐と胃のむかつきを起こし、その裏には慢性的な肝鬱化火)と読み取れる。また、左の舌辺の中央から前に隆起しているが、乳がんの病巣と一致する。
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治療後(本治法)、全て好転。舌辺の左右差、右の邪が薄まり、左の傷津が回復。
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治療前、舌下静脈怒張。
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治療後、怒脹がマシ。
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標治法後(背部調整)、骨盤は改善しているが、依然左の傾きが存在感を放っている。
古書に、転落転倒で瘀血が出来るとあるが、それ以前の素因として、慢性的な肝鬱が診受けられる。
乳がんおよび女性の病気は肝と密接な関係があることがよく分かる。
そして大概の症例で、肝の相火に邪が出現している。この方の場合は左が著明である。
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by dentouijutu | 2013-02-09 17:03 | モアレ画像と舌診による効果判定

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by 臨床ファンタジスタ