2012年 11月 21日
患者を増やす。
宮脇先生が奇経腹診を開発中の頃、太衝-通里の研究をしていたら、太衝-通里の患者ばかり来たそうである。
池田政一先生は助手が増えるたびにこう言われたそうである。
「助手も増えたし、患者を増やすか。」
これだけで、患者が増えたそうである。
ウソのようなホントの話である。
柳下先生は、いつも待合が治療待ちの患者で溢れている場面を想像していたそうである。
山本先生の逸話はめっちゃカッコいい。
駆け出しの頃、日に45人治療したいなと思って考えたことが、待合のイスが、あとこれぐらいいるなである。
早速、ホームセンターに買い足しにいき、待合に並べ、患者を待ったそうである。
一ヵ月も経たないうちに、本当に日に45人来て、ついには100人以上来たそうである。
体に悪いから、45人以上は治療するなという言葉が鮮烈に残っている。
これだけを聴くと、超人的な能力のように思う読者もいるだろうが、決してそうではない。
先生方は本気だったのである。
本気で思い、行動に移し、念じて患者を呼び込むだけの力を生じさせたのである。
後年、私の場合はどんな逸話で語られるのか楽しみである。
by dentouijutu
| 2012-11-21 02:37
| 中宮院の病気治し