2012年 11月 15日
顔面の気色
以下、配当部位。
額の中央・・・面・首。
その下・・・咽喉。
眉毛の間・・・肺。
目と目の間・・・心。
その下・・・肝。
その両傍・・・胆。
鼻の頭・・・脾。
その両傍・・・胃。
目の下で鼻の穴の高さ・・・大腸。
そのやや内側・・・小腸。
鼻唇溝・・・子宮・膀胱。
大腸の診所から頬~顎にかけて腎。
五色を診る。
例えば鼻の頭が赤くなっていたり、湿疹が出ていれば、脾に熱があると診る。
これに霊台に圧痛があれば当たりである。
疳虫の強い子供は大体、心~肝の診所に青筋が立っている。
裏返すと、肝兪に左右差が出ている、これを処置すると夜泣きが治まる。
生理の前後で顔に吹き出物が出る場合、どこに出ているかが重要である。
また色が抜けている場合はおおむね虚を意味する。
肝の部が抜けていれば、肝血が虚している可能性が高い。
鼻唇溝から口周りの色が抜けている患者は子宮が悪い。
または仙腸関節がずれている。
正しい治療をすれば必ず変化する。
変化しなければ治療が間違っている。
もし正しい治療をしても変わらなければ、注意する必要がある。
等々、非常に診察診断に、効果判定に、予後に使える大切な診察方法である。
意識して練習をすれば、段々と診れるようになってくる。
視力に障害があれば、見る望診は出来ないが、指の目で触って診れば、艶の有無や腠理の状態が分かる。
これで十分代用出来る。
工夫と心がけ次第で何とでもなる。
是非やるべきである。
by dentouijutu
| 2012-11-15 19:01
| 中宮院の病気治し