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顔面の気色

望診の一種である。

以下、配当部位。

額の中央・・・面・首。

その下・・・咽喉。

眉毛の間・・・肺。

目と目の間・・・心。

その下・・・肝。

その両傍・・・胆。

鼻の頭・・・脾。

その両傍・・・胃。

目の下で鼻の穴の高さ・・・大腸。

そのやや内側・・・小腸。

鼻唇溝・・・子宮・膀胱。

大腸の診所から頬~顎にかけて腎。



五色を診る。

例えば鼻の頭が赤くなっていたり、湿疹が出ていれば、脾に熱があると診る。

これに霊台に圧痛があれば当たりである。

疳虫の強い子供は大体、心~肝の診所に青筋が立っている。

裏返すと、肝兪に左右差が出ている、これを処置すると夜泣きが治まる。

生理の前後で顔に吹き出物が出る場合、どこに出ているかが重要である。

また色が抜けている場合はおおむね虚を意味する。

肝の部が抜けていれば、肝血が虚している可能性が高い。

鼻唇溝から口周りの色が抜けている患者は子宮が悪い。

または仙腸関節がずれている。

正しい治療をすれば必ず変化する。

変化しなければ治療が間違っている。

もし正しい治療をしても変わらなければ、注意する必要がある。

等々、非常に診察診断に、効果判定に、予後に使える大切な診察方法である。

意識して練習をすれば、段々と診れるようになってくる。

視力に障害があれば、見る望診は出来ないが、指の目で触って診れば、艶の有無や腠理の状態が分かる。

これで十分代用出来る。

工夫と心がけ次第で何とでもなる。

是非やるべきである。
by dentouijutu | 2012-11-15 19:01 | 中宮院の病気治し

生活も心も豊かな鍼灸師を目指して。

by 臨床ファンタジスタ