押し手2下面編

よい脉を出すためには、押し手の下面が締まっている方が良い。

母指と示指がピタッと合わさり、穴所と押し手の隙間が全くない真空状態が理想とされるが、手の構造上の理由で、多くの人が下面を完全に閉じることが出来ない。

しかし修練次第では、それに近づくことは可能である。

以下修練法を授ける。

寸3の1番鍼を用意し、平らで硬い所に置く。柔らかいところだとたわみが出来て難易度が下がる。
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その鍼の鍼柄を母指と示指で押し手を使って拾い上げる。
指頭と指頭や爪と爪を合わせた押し手ではつかまない。
指腹と指腹を合わせた押し手の母指の撓側と示指の尺側の下面でつまむようにする。
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押し手の母指と示指でつまんで上に持ち挙げる。
これが中々難しい。
最初はほとんどつまめない。
出来る人はもうすでに押し手が出来ている。
つまみ挙げられないものは、押し手の下面が合わさっていない。
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下面側の様子。
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これが出来たら、鍼体でも出来るかやってみる。
これが出来たら、大体下面が締まっている。
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この方法で出来るようになるまで繰り返し修練すれば、下面の締まった理想的な押し手の形に近づくことが出来る。

伝説の鍼灸師、柳下登志夫先生は、地面に落ちた鍼をいとも簡単に押し手の母指と示指で拾い上げていたそうである。

柳下先生の押し手。
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by dentouijutu | 2012-11-11 02:19 | 中宮院の病気治し

生活も心も豊かな鍼灸師を目指して。

by 臨床ファンタジスタ