サッカートレセンで鍼灸ボランティアを行いました!

(社)和歌山県鍼灸師会の普及啓発活動の一環として、県選抜サッカー選手対象鍼灸ボランティアに参加してきました。
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一緒に参加した、青年部長の薮中先生、総務部長の竹中先生、ベテラン会員の森中先生です。
カメラマン(中野)。
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ゴールを運んで練習の準備をする選手たち。
紀三井寺陸上競技場。
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ミーティングで、真剣にコーチの声に耳を傾ける選手たち。
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U-12(12歳以下)、U-13(13歳以下)、U-14(14歳以下)の3つのカテゴリーに分かれての選考合宿です。和歌山県の選りすぐりの選手達がこれから3日間、それぞれの年代の上(関西選抜)を目指してしのぎを削ります。
各カテゴリーで6人しか選抜候補に入れないので、相当シビアな世界です。
当然、選手たちは必死ですから負傷者が出ます。
僕達は、彼らがベストのパフォーマンスを発揮できるように、体調面からサポートします。(平日はそれぞれ個人の治療院がありますので、残念ながら本日だけです。)
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外傷の選手にテーピングをしている様子です。

僕は、主に熱中症で運び込まれた選手を担当しました。
おもしろいもので、治療前は目に力がなくしんどそうですが、本治法をすると顔色に生気が戻り、しばらくすると、練習に復帰していきました。
大体こうゆう時の証は、緊急に①陰気を補うか、②気・血・津液を製造するかです。
①は腎虚、②は脾虚です。当然、②の方が状態は重たくなります。
別の表現をすると、①は暑(熱)邪の侵襲を受けて陽盛となり、陰気が持ち回らなくなったとも言えます。②は発汗で大量の津液を失っています。汗とともに気も出て行ってしまいます。更に、汗は血の変形ですから血虚も伴います。この失われた気血津液を作るためには、生化の源である脾胃を動かさなければならないのです。
足がつったとか、筋肉痛とかであれば肝虚でいいと思います。

予防が大事です。水分補給です。
ただし水だけではだめです。発汗で塩分がでます。この状態で水だけを飲むと、より体内の塩分が薄まってしまって逆効果です。必ず塩気が必要です。選手には「汗をなめたらしょっぱいやろ?これは汗とともに塩分が出ていってるんやで。だから水分補給と塩をなめなアカンよ」と指導します。
また、熱中症の応急処置としては、頭を冷やすのはいいとして、冷たい水を取らせるのは良くないです。寒性の気が働いて、余計に熱をこもらせてしまいます。お湯を取らせて、身熱を発散させると良いでしょう。
悪寒がひどい、意識障害があれば医療機関に搬送します。
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練習の後は、選手の宿舎で、症状の治療と鍼灸の普及啓発を兼ねた時間を設けて頂きました。
宿舎の紀三井寺はやしさんです。
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治療を受ける前に、説明を聴く選手たち。
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鍼灸治療の受付に殺到する選手たち。
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負傷していない選手たちは、ストレッチの仕方を学んでいます。
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鍼灸治療を受ける選手たちと、和歌山県鍼灸師会の先生方。
夜の部から加わった先生方と合わせて総勢10名で治療に当たりました。

僕は、7~8名の選手たちと治療の縁を持つことが出来ました。
治療といっても、限られた時間しかありませんので、10分ぐらいで治療しなければなりません。
こういう時は、ある程度治療法を決めて行うといいと思います。

①筋肉痛には陽陵泉(なぜかは考えてください)。

②腰下肢の症状は、仙腸関節を整える。

③複合的に症状がある場合は、奇経治療。

この3つを選手のニーズに併せて使い分けました。
また捻挫であれば、刺絡で7~8割方痛みが退きます(今回はその機会がありませんでした)。
そして、慢性的な持病があるのであれば、本治法が必要なので、治療院に来てもらいたいところです(地元の選手が参加しているのであれば、当然勧めていいと思います)。

というわけで、今回もいい経験をさせていただきました。
この中から、未来のJリーガーや日本代表が生まれるかもしれませんね。
また、普段別々の地域で過ごす選手たちが、3日間とはいえ、同じ釜の飯を食うわけですから、本当にいい経験を積める貴重な機会だと思います。
引率される、監督・コーチの指導者の先生方の、お疲れが出ないことをお祈りしたいです。
選手のみなさん、悔いのないように頑張ってください。

最後にボランティア主任の薮中先生を始め、和鍼会のみなさま、本日は本当にお疲れ様でした。
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by dentouijutu | 2012-08-06 03:14 | (一社)和歌山県鍼灸師会

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