2012年 07月 28日
妊婦の治療の注意点と出産&ご懐妊おめでとうございます。
経絡治療家は妊婦の治療も度々引き受けるが、以下注意事項を記載する。
『医心方』によると、(超重要!)
懐妊一ヶ月は、肝経に鍼灸をしてはいけない。
二ヶ月は、胆経に鍼灸をしてはいけない。
三ヶ月は、心包経に鍼灸をしてはいけない。
四ヶ月は、三焦経に鍼灸をしてはいけない。
五ヶ月は、脾経に鍼灸をしてはいけない。
六ヶ月は、胃経に鍼灸をしてはいけない。
七ヶ月は、肺経に鍼灸をしてはいけない。
八ヶ月は、大腸経に鍼灸をしてはいけない。
九ヶ月は、腎経に鍼灸をしてはいけない。
十ヶ月は、膀胱経に鍼灸をしてはいけない。
その他、安定するまでは、三陰交、肩井、合谷は禁鍼禁灸穴である。
妊娠中の様々なトラブルに対して、経絡治療は有益であるが、決して無理をしてはいけない。
治療はやんわりとやる。
(私の場合は、基本的にはごくごく軽微な火曳きの鍼で様子を見る。)
一度の治療で取れそうになければ、数多く来てもらえばいいくらいの気持ちで効を焦らない。
大事なことは、症状を取ってあげることよりも、せっかく授かった命を奪わないことである。
診療の手順としては、①全体の神の有無。②右尺中脈の胃の気。②心火(心下部)と脾募(季肋部)の堅さ。これらは必ずチェックする。特に、右尺中脈が弱で、心火が堅ければ、流産の兆候として注意を要する。
私の臨床では、以上を肝に銘じて対応している。
Yさん出産おめでとうございます。
逆子が治ってよかったですね。
Nさん妊娠おめでとうございます。
無事に生まれてくることを願っています。
Sさん妊娠おめでとう。そしてありがとう。
無事に生まれてくることを願っています。
by dentouijutu
| 2012-07-28 22:52
| レディース鍼灸